2017年末に書いた記事は今読むと中々ひどいのですが、しかし自分のこれまで聴いてきた音楽を振り返ろうとしたときに、以前はiTunesライブラリを眺めるくらいしか出来なかったのが、2017年分はブログを読み返すことで色々と思い出せるものがあったりしてその点については結構良かったので、2018年聴いた音楽についても覚えておきたいことを書きます。
そんなん2018年中に書き上げとけって感じですが。
スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~
スクメロこと「スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~」の曲、特にアプリコット・レグルスの曲は、自分でも引くくらいずっと聴いてました。アプリゲームについては正直熱心なプレイヤーではなかったのですが、音楽以外にももっとのめり込めていたらまた色々と違ったんですかね……
格好良いのに可愛くて、声質がそのまま持ち味になってて、どの曲もずっしりと質量があって、あと必殺技みたいな曲*1がなんかやたら多いです。
ちょいちょい歌のパート分けやダンスのフォーメーションが挑戦的なところとかも好きでした。
レグルスの曲はマジで全部好きなんですが、中でも特に富永美杜さん作曲の『Snow Planet』、イントロでいきなり心を奪われる『ミチ☆ミチル』辺りがお気に入りになるんでしょうか?
ハードで感情的だけど変にわざとらしくない『Moment』や『Lapis Lazuli』のバランス感覚もツボです。
とにかくメンバー5人の声がチャーミングなのと、言葉に嘘っぽさが無いのとで、どんな曲調でもグッと来てしまいます。素朴な曲も激情的な曲も、全部がレグルスらしくて愛おしいです。
もちろんレグルス以外にも幾つも曲はあるんですけど、それぞれ良い曲なだけにどうしても、もっと新曲を出してほしかったしライブで演ってほしかったと思ってしまいます。
一番気持ちが入っちゃうタイプの音楽だったんですよね、スクメロ曲。熱心なプレイヤーじゃなかったくせにこんなこと言っても何だコイツって感じですが……
ライブも3回だけ行けました。自分でも驚いたのですが『例えば君の未来が』を聴いてぼろぼろ泣いたりしてました。何と言うかレグルスは好感の持てる人達で、ライブに行くと「この人達をもっと見ていたい」と思わされました。
何せ興味を持ったのが2018年に入ってからだったので、もっと思い入れは無いだろうなって思っていたのですが、この1年を振り返るとレグルスのライブは意外なほどに鮮明に思い起こされてしまいます。
「Melody Collection Vol.2」、主役ユニットのではない王道アイドルアニソンから劇物まで揃った隙のない名盤です。買ってください。
遠藤ゆりか
約1年前に引退を発表した遠藤ゆりかさん。彼女のソロ名義としては2018年唯一の、そして最後のリリースが『Emotional Daybreak』でした。
遠藤さんって『ふたりのクロノスタシス』なんかの爽やかな曲調でも隠し切れないくらい粘っこい歌い方をする人で、『Emotional Daybreak』ではそんな歌声が、ポジティヴもネガティヴも混ぜ合わせた素直すぎる叫びとして胸に響きます。彼女の歩みを詰め込んだみたいな歌はまるで、声優・アーティスト遠藤ゆりかの存在した証のようにも思われました。
悲痛な思いさえも入り混じった歌詞を、それでも「Daybreak」であると言い切ってみせるなんて、そんなことされたらファン冥利に尽きてしまいます。
感情的な伴奏も、シンガロングやっちゃえたりするところも、なんだかちょっと笑えてしまうくらい遠藤さんらしいです。
もちろん「遠藤ゆりからしさ」はたった一曲に収まりきるものではないとは思いますけど、最後にリリースする曲としては最大限に彼女らしいものを持ってきてくれたのだろうなと信じることができます。
2018年に限らず今までのオタク人生を思い返してみると、特別意識して遠藤さんの活動を追おうとしていなくても、面白そうな方に行ってみれば大抵そこに居たのが遠藤ゆりかさんでした。
それを実感できたのが、FINAL LIVE「Emotional Daybreak」です。ソロ名義の曲のほかにキャラソンも結構やったんですけど、なんだかどの曲にも意外なほどに思い出があって。遠藤さんが衣装チェンジで捌けてるあいだにバンドで『Reason of birth』と『勤労少女の告白』やってくれたのすげー良かったんですよね……
遠藤さんのパフォーマンスも気迫がこもっていたような気がします。
ライブ映像のBlu-rayも売ってるしdアニメストアでも配信されてるんでそれを観ていただければなんとなく分かると思うんですけど、ファンに寄り添うような音楽活動をする人でした。それでいて、確かな芯も持ち合わせた強い人でした。
拡張少女系トライナリー
トライナリーのことは別に誰かと共有せずとも、アプリに触れていた人がその人なりに覚えていればそれでいいと思っているのですが、それはそれとして曲をよく聴いたのは確かだし何も書かないのは流石にウソなので、あんまり具体的でないことだけ書き残しておきます。
2017年リリースされたOP・ED主題歌やキャラクターソングももちろん聴き続けていたのですが、今書くべきはやっぱり作中に登場するアーティストFreyMENOWの楽曲についてですね。
アニメソングがアニメ作品と結びつくなんてのはありふれた話かもしれませんが、トライナリーの、FreyMENOWの楽曲についてはそれが特に顕著だったように思います。
アプリを通してトライナリーの世界に関わり続けてきた身にとって、FreyMENOWの楽曲は単なるキャラソンではなく、あの世界に生きる血の通ったアーティストによる作品としか思えないものでした。
それくらいFreyMENOWという人間や、彼女の音楽は、確かな質感を持っていました。
正直に言うと、FreyMENOWの楽曲のうち「the AnniversaryBest.」に収録された幾つかは、自分の最も好みとするジャンルの音楽とは少し遠いところにあるものです。
それでもこの「the AnniversaryBest.」を当然のように予約注文し、気に入り、何度も繰り返し聴くことになってしまったのは、トライナリーの世界やそこに生きる人々そのものに惚れ込んでしまい、その中でこのアルバムに至るまでのお膳立てが完璧になされていたからなんですよね。俺たちは雰囲気で音楽を聴いている……
「the AnniversaryBest.」から約半年後にリリースされた『ソラノキヲク』。壮大なようでどこか地に足のついたサウンドとか、感情乗せすぎのボーカルとか、そういう音楽性も大好きなのですが、これもやはりトライナリーのアプリが、物語があったからこそより輝いた曲でした。
「アニメは観ないけどアニソンは聴く」みたいなダサい聴き方をしがちな自分にとって、トライナリーの物語と音楽が密接に関わり合う体験は強烈でした。
たぶんこの先トライナリーの代わりになるような作品は現れないと思います。
8 beat Story♪
8/pLanet!!の4th LIVEに行ったときにもブログを書いたりしたのですが、2018年はエビストこと「8 beat Story♪」にとって激動の1年だったと言えるのではないかと思います。
アプリのストーリーの大規模な更新に、それを汲んだような8/pLanet!! 4th LIVE。そして新ユニット2_wEiのデビューとその1st LIVE……
なのですがしかしその辺の話は一旦置いておいて、声優の青野菜月さんの話をさせてください。
8/pLanet!!橘彩芽役の青野さんは、ちょっと照れ屋で可愛い姿を見せてくれることもありますが、根がとにかく真っ直ぐで、そんな性格がそのままあらわれたような真に迫る歌をうたう人です。
そしてその歌い方や、クールなようで愛らしい成分もたっぷり含んだ声が、橘彩芽というキャラクターにぴったりハマっています。
彼女のソロパートは、なんだか楽曲の特徴だけでなく聴く人の心をもそのまま映し出す鏡のようで、嬉しいときや気持ちが沈んでるときなんかに聴くと特に心を揺さぶられたものでした。また複数人での歌唱においては、青野さんの声が入ると曲が締まるのが嬉しかったりします。
青野さんの芸能活動引退、および8/pLanet!!からの卒業が発表されてからの約2ヶ月半は、そんな彼女の歌に自分の心の弱さが見透かされているような気がしてしまって、8/pLanet!!の曲を聴くことを避けがちだったりもしました。
『サクラ涙』はもちろんのこと、コミカルな曲調で歌い手それぞれの声質の面白さが映える『おとめ☆de☆Night』では和風要素の取り入れられたアレンジが彩芽に似合っていたり、物語本編開始以前をイメージした曲である『おそろいさんぽ道』では普段と一味違う幼い彩芽の声を聞かせてくれたりと、2018年も青野さんの活躍する曲が沢山ありました。
そんな中でも個人的にちょっと思い入れがあるのが『Outer Existence』です。普段なかなかEDMって好きになれないのですが、そんな自分がそれでもこの曲を何度もリピートするようになったのは、これはもう本当にボーカルが彼女達であることが大きかったと言うほかありません。
8 beat Story♪として2018年内最後のリリースとなった『つよがりDecember』は、聴き方によってはよくある切ないラブソング、王道のウィンターソングとも捉えられそうな歌詞・サウンドですが、しかし自分は (というか多分ハニプラファンの多くは) この曲を青野さん卒業の件と重ねずにはいられません。
重ねずにはいられないからこそ、この曲の在り方が決して奇抜ではないことが心地好くて嬉しいです。
青野さん関係の曲以外にも、『アカシックレコード』とか『ここから』とか『Fluffy Balloon』だったりとか、大切な曲がいくつもできた1年でした。
新ユニット2_wEiの1st LIVEにももちろん参加しました。8/pLanet!!よりももっとラウドな曲をやる2人組で、『UNPLUG』や『Homeache』がお気に入りです。
1月からは橘彩芽役のキャストは交代ということになってしまうのですが、新キャストの山下七海さん (マジか) も歌い手として非常にユニークな人で興味深いですし、エビストのスタッフ・キャスト陣を信じてるので、今後も追いかけていると思います。よろしくお願いします。
相坂優歌
2018年に行ったライブの中で印象深かったものをひとつ挙げろと言われたら、真っ先に思い浮かぶのが相坂優歌ファーストライブ「屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま」*2です。
声優のソロアーティスト活動というと、楽曲がその声優自身のパーソナリティと如何に結び付いているかが重視されているみたいなのですが、相坂優歌さんについては特にその結び付きが強いように感じます。
そのことはもうデビューシングルくらいの頃から既に察されてはいたのですが、よりはっきりと実感のこもる形で思い知らされたのがファーストライブでした。
今自分の音楽を届けようとしてる人達も、それぞれに聴いてきた音楽があって、音楽にまつわる思い出や受けた影響があって、音楽の力を知ってるからこそ今そこに立ってるんだな〜って当たり前のことかもしれないけど改めて思わされた、そういうライブでした
— ぼたこ (@mi_dsu_nashi) 2018年4月5日
なんかブログに書こうと思ったようなことを殆どそのままツイートしてたのでそのまま貼り付けておきますね。
相坂さんの音楽的なルーツが、もっと言うと人生の歩みそのものが詰め込まれたステージは、きっと相坂さん以外には作り出せないだろうと思えるもので、それ故に彼女がそのステージに立っていることに納得がいくライブでもありました。
ソロ名義でリリースした曲だけでなく、クリープハイプや大森靖子、ALI PROJECTの楽曲をカバーしたり、アニメ「甘城ブリリアントパーク」のキャラクターソングも披露したりといった構成が、単純に楽しかったというのも勿論あります!
『シャイン』良い曲ですよね……
内田真礼
とにかく2018年はアルバム「Magic Hour」に収録された『セツナ Ring a Bell』が良かったです。
2014年4月のデビューからのソロアーティスト活動の中で、明るく楽しい曲も激しく格好良い曲も沢山やってきた内田真礼さんですけど、実はこういう切なくて大人っぽい曲というのはわりと珍しいです。
『c.o.s.m.o.s』に見えた「内田真礼の新しい一面を出していく」という挑戦の、そのまた更に新しい一歩がこの曲、といったところでしょうか。役者だからというのもあるとは思いますが、そういう今までと一味違う感じが、歌詞や曲調だけでなく内田さんの歌い方そのものにも滲み出ています。
他にはやっぱり『youthful beautiful』。
どんな曲かみたいな話はもう、内田さんのインタビューとかググって見てもらった方が的確で早いと思うので省いちゃってファン目線の話をするんですけど、この曲を聴くと内田さんの顔が浮かぶのが好きなんですよね。
2018年に見た中で一番しっくりくるMVです。
なんとなくですけど、今までのアイドル然とした内田真礼像は「Magic Hour」で一区切りなのかなという印象も受けます。違ったらごめんなさい。
Re:ステージ!
2018年も楽しかったです。2019年もよろしくお願いします。
TROISANGESが曲を出すたびになんだか新しい挑戦をしてたり、オルタンシアがリステでは初となるバラード『crave』をリリースしたりとか、色々また面白い1年だったんですけど、やっぱり思い出深いのは「PRISM☆LIVE!! ~2nd STAGE~ Ready for Dream」ですよね。
2017年6月の「PRISM☆LIVE!! ~1st STAGE~」の頃って確かリステの曲って15曲だかそれくらいしかなくて、それでもその全部を詰め込んだライブにビビらされつつも「こんな風に全曲やれるようなライブはこれが最後だろうな~」なんて思っていたのですが、2nd STAGEでは35曲やりました。公演時間にして約3時間半、それも全編生バンド。正気か?
そもそも曲に惹かれて追いかけるようになったコンテンツですから、こうしてこだわってライブをやってくれることは素直に嬉しいです。
もちろん曲が増えただけでなくキャストの歌やダンスも進化してるし、アニメ化という嬉しい発表もあるし。いわゆる2次元アイドルのライブに求めるものが、殆ど全部入ってるんじゃないかってくらい充実したライブでした。
曲の話をするなら、ライブで新曲として披露されたKiRaRe『367Days』がやっぱり思い入れがあるのですが、曲数としてはTROISANGESやTetrarkhiaがかなり沢山出していてどれもいちいちツボだったので、そっちも強く印象に残っています。
TROISANGESやTetrarkhiaが一気に曲数を増やしたことで、それと比較するような形でKiRaRe、オルタンシア、Stellamarisの楽曲の個性も再確認できるような1年でもありました。
何と言うか、リステは「そのユニットだったら確かにそういう曲やるよな」って感じの曲がちゃんと出ているなと感じます。
バーチャルYouTuber
2回もブログ書いたんでもういいかなとも思ったのですが、まぁこれも一応ここにも書いておかないとウソでしょってことで。
なんだかんだで2018年が終わる頃には音楽以外のVTuberの動画もそこそこ見るようになってしまっていたのですが、逆に音楽については全くと言っていいほど聴き込めていないというのが正直なところです。
CDに入ってる曲や配信で買った曲を全部iTunesに集める、あるいはSpotifyなんかのサブスクを利用する。そういう便利なツールを使わない音楽視聴が、こんなにも面倒で困難なものだとは思っていませんでした…… 若いヤツはみんなYouTubeで音楽聴いてるんじゃなかったのかよ。
あと難しいのが、別に音楽活動中心でやってるわけじゃない人が大半だからだと思うんですけど、ひとつの動画が気に入ったからといってその人の他の動画も同じような態度で作られているとは限らないところでした。
これはもう変えてくれと言うわけにもいかないし、そこに歯がゆさを感じてしまうのはVTuber音楽に向いてないのかな、とも思ってしまって厳しいです。
そんな感じなので、最終的には人単位でというよりも曲単位 (動画単位) で楽しむことが多くなってました。
比較的インスタントな魅力のある動画や、原曲を知っているカバーばかりを聴いていたような気もします。
声優音楽とかニコニコ的歌い手とかに近い世界かなと思って飛び込んでみたら、全く違う聴き方を求められたので少し戸惑っていますが、それでももうVTuberそのものに愛着がありますから、2019年もどうにかうまくやっていきたいですね。
一応書いておきますけど、別にVTuberに変わってほしいと思ってるとか、YouTubeに変わってほしいと思ってるとかではないです。なんか上手いこと向き合い方がわかってきたらまたツイートなりブログ書くなりすると思います。
9月頃までで言うと、以前の記事でも取り上げた パズルガール 歌ってみた【千条アリア】 や 【歌ってみた】Calc. / ジミーサムP【天神子兎音cover】 辺りは今でもよく聴いています。
それ以降だとここに貼ったやつとかはハマった感じです。
他
アニメ「僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件」のキャラソン『わたしのおひさま』が、試聴の時点で明らかに好みだったんですけどフルで聴いたらなお良かったです。
ゆったりとしたテンポ感だけどギターの音が小気味よくて退屈させないし、八木侑紀さんのボーカルも可愛い。加えて歌詞が、全体的にユルい言葉遣いなのになんだか真に迫るものがあります。
恐らく2018年で最も有名なアニソンのひとつであろう『SHINY DAYS』ももちろん文句なしに素敵なのですが、亜咲花さんで言うと個人的には『Eternal Star』がだいぶツボでした。
キラキラしてるけど変にうるさくはないサウンドに、歌の英語部分がいちいち格好良くて泣けちゃいます。特別そんな真新しさのある曲ではないと思うんですけど、結局やっぱりこういうのが好きなんでしょうかね……
ナナシスからCi+LUS「シトラスは片想い」、のc/w『アイコトバ』 (動画1:37くらいから) が、なんか気付いたら凄い再生回数になってました。えー特に言うことはないです!