8/pLanet!! 3rd LIVE

2017年11月12日に開催された、8 beat Story♪ 8/pLanet!! 1st Anniversary 3rd LIVE 「行くぜBLITZ!青春の想いを込めて!」の話。
感想というよりレポートというより、体験記というか何と言うか……

 

 アプリゲーム「8 beat Story♪」発の声優ユニット・8/pLanet!!(ハニープラネット)の3度目の単独ライブ、1st Anniversary 3rd LIVE「行くぜBLITZ!青春の想いを込めて!」の開催が発表されたのが約8ヶ月前の2017年3月。そのときは8ヶ月後とは随分と先の話だななんて思っていたのですが、なんだかんだで気付けばライブ当日になっていて、そして夢中になっているうちに気付けばライブが終わっていました。

 自分はライブの中身とか細かく観察するのも覚えておくのも苦手で、感想なんて普段はせいぜい140字に収まるようなものしか書けないのですが…… Twitterに流れてくる他の方々のライブ感想を読んでいる中で自分も何か書かずにはいられなくなってしまったので、自己紹介を兼ねてライブ以前のことも織り交ぜ文字数を稼ぎつつ少しだけ、2017年11月12日のあの衝撃的な出来事について文章にさせていただこうと思います。

 それにしてもブログってなんでこんなに気恥ずかしいの。

 

 そもそも自分と8 beat Story♪との出会いは~みたいなやつを本当は書きたかったんですけど全然覚えてないんですよね。2016年9月の1st LIVEに、ゲームもプレイしてないしプレイヤーの知り合いに心当たりがある訳でもなく声優さんの名前もキャラクターの名前もよく知らない(失礼)けど何故か曲だけは全部買って聴きこんでる、みたいな変な状態で参加したことは記憶にあるのですが……

 しかしその1st LIVEもなかなか衝撃的なもので(やっぱり当時は名前も覚えてなかったけれど澤田美晴さんのダンスが印象に残っている)、またその後の音楽リリースやイベントも自分にとって新鮮で心躍るものばかりだったこともあり、結局すぐに8 beat Story♪という作品の存在やキャスト・キャラクターの名前は忘れられないものとなりました。

 

 3rd LIVE開催の発表は、8 beat Story♪や8/pLanet!!への自分の理解も少し深まった頃に参加した3月の2nd LIVEの中での出来事でした。声優ライブに行ったことのある人なら分かってもらえるんじゃないかと思うのですが、良いライブの終了間際とか直後ってもうその演者や作品が普段以上に好きで好きで仕方なくなってるんですよ、そんな中で告げられた次のライブが楽しみでないはずがなくて。

 いやしかし自分はかなり飽きっぽい性格だし、8ヶ月もあったら熱が冷めてしまうのでは……今こんなに熱くなってるのは逆に危ない……なんて一時は思っていたのですが、実際は4月・5月・6月と立て続けに行われた8/pLanet!!のリリースイベントや1周年記念イベントが自分の心を掴んで離しませんでした。見事にしてやられた訳ですが、「エビストの音楽は他に無いものだし飽きたり嫌ったりしたくないな」なんて考えていた身としては、こういう"してやられ"は嬉しいものです。

 夏のコミックマーケットへの出展や朗読劇イベントといった新しい試みもあったりして、またその間も相変わらず素敵な楽曲が続けて配信されていましたから、11月までに飽きることは無さそうだなというのは早いうちから感じていたのですが、本格的に自分の心が3rd LIVEに向き始めたのは2nd LIVE DVDとそのリリースイベントがきっかけでした。


(キャストそれぞれの魅力が良い感じに詰まった良い感じの試聴動画)

 皆で2nd LIVEを振り返るリリースイベントは、ミニライブパートが充実していて8/pLanet!!のライブの楽しさを思い出させる。DVDでは2nd LIVE当日に気付けなかった点も含めてこのライブの凄さを改めて感じ、3rdでこれと同じかひょっとしてこれより凄いものが見られると考えると心が震えました。

 しかし逆にDVDを観ることでより物足りなく感じた点も一つだけあり、それはこのライブが全くのカラオケではなく生のバンドを引き連れたものであったならなぁというもので……

 同時期には個人的に好きなキャラクターである神楽月(CV.岡美咲さん)のソロ曲『INFINIT3!!』や、個人的に思い入れのある曲を幾つも手掛けられているmeta先生*1提供の『ふわりあるたいむ』などの楽曲の配信を受けて、良いタイミングで「エビストハニプラめっちゃ好きだ……」になっていました。

 

 そのめっちゃ好きが緊張へと姿を変えた状態で3rd LIVE当日を迎えました。自分自身の吹奏楽コンクールやエレクトーン発表会でもこんなにドキドキしたこと無かった…… 赤坂駅から赤坂BLITZ*2が思った以上に近くてビビる。入場。2nd LIVEのあの開演前やたら明るかった会場と比べると今回は如何にもライブハウスといった雰囲気。開演までのあいだ、ステージに降ろされた幕にはゲームでお馴染みの"8"のマークが映し出され、BGMとしていつもの曲達のインスト(配信してほしい)も流れていて気持ちが昂ります。

 8/pLanet!!のイベントでは恒例の注意事項読み上げの後、しばらくしていよいよ開演時間、スクリーンにはこちらもライブで恒例となりつつあるムービーが流れ……あれ、幕の向こうにうっすら見えるあの人影、ギターかベースみたいなもの持ってない? え? どういうこと? え、ちょっと待って? いやマジで? ホント勘弁して、いや、え? ちょっと待って、ちょっ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あああああああああああああああああああああ、って言いました本当に。いきなり崩れ落ちましたマジで。ちょっと予想外だった1曲目の選曲『Minus』。ライブハウスで聴くといつも以上に格好良く感じるイントロ。ステージには我らが岡美咲さんに社本悠さん吉井彩実さん。そしてまさかの生バンド(事前告知なしのサプライズ)。情報量の暴力とはこのことか。

 というのも自分が生バンド編成の声優ライブが好きというのも勿論あるのですが、以前別のイベントで吉岡さんが「生バンドでライブがやりたい」と仰っていたのが非常に強く印象に残っていて、そんな吉岡さんがメイン*3の曲で生バンドでライブが幕を開けるというのは自分にとってかなり揺さぶられる出来事だったんです。

 その後も『Toi et Moi』『Give Me Love』『Go Live!!』『Still...』『Dive to the Future』とアップテンポでバンドサウンドっぽい曲、つまり生バンドで映えそうな曲が続く。所謂"ぶち上がる"曲の連続。日頃運動不足な身なのであまりライブで動いたりするのは向いてないのですが、こんなセットリストで冷静になれるはずもなく、無我夢中で楽しんでいました、なので正直あまり細かい記憶はありません。

 初披露の曲はどれもずっと聴きたかったものばかりだし、前に見たことのある曲もパフォーマンスのレベルアップや衣装等の違いで新鮮な楽しさがある。……というのは終演後に思い返してみてどうにか気付けたことで、ライブ中は(特に最初の6曲については)何かを考えたりする余裕は自分にはありませんでした。それだけ熱かったのは間違いないのですが……記憶違いや見落としが沢山ありそうなのでBlu-ray待ってます!

 ただ『Dive~』やその次の『秘密の部屋の女の子』の辺りで、フロア後方にいた自分も流石に、どうも今回のライブは衣装もかなり凝っているらしいということには気が付きました。曲に合わせた衣装チェンジ。本当にその1曲だけのための衣装というのが幾つか出てきます。ののやまあきさん*4マジで無限にお金貰っていてほしい。

 

 会場の空気をがらっと変えた『秘密の~』が終わると、吉井彩実さんのあの優しい声のナレーションが聞こえてきました。よほど鈍感な人かエビストについて知らない人でもない限りは、ここで次の曲が何か勘付きそうなものです。実際自分も、もう少し冷静であったなら普通に気付いていたと思います。しかしそのとき自分は「もしソロ曲が来たりなんかしたらあまりにも嬉し過ぎる、話が出来過ぎている、だからきっとソロ曲は来ない」と完全に思い込んでいました。ナレーションが流れる間、頭の中に浮かびそうになる"三日月"の文字を自分で必死にかき消します。

 自分でもバカみたいだなと今となっては思うのですが、ステージに吉井さん*5が一人で居るのをこの目で見ても未だ次がソロ曲であるということを信じられずにいました。まぁ確かに『History』とかもあり得なくはない状況ですけど、別にそういう他の曲を想像していた訳でもなく、ただただ何が起こっているのか理解できない。

 やがて曲が流れ始めました。『三日月どりーむ』、吉井さん演じる水瀬鈴音のソロ曲。流石に8/pLanet!!の曲をそうそう聴き間違えたりしないと思ってますから、ここでやっと自分にも理解が訪れます。あまりにも嬉し過ぎる。

 曲が曲なので今度は叫んだりはしませんでした。かわりに固まりました。たぶんアホみたいに口を開けていたと思います。吉井さんの歌を聴き漏らすまい、動きを見落とすまいという神経の集中と、来ないと思っていた曲が聴けた驚きとで二重にもたらされた硬直は、そのまま曲が終わるまで続きました。

 感想としては吉井さんがとにかく可愛いに尽きる。顔や声質が可愛いのはいつものことだが、曲が可愛いだけあって表情や歌の可愛さがちょっと普通じゃない。上手く言えないんですけど、振付のスピード感?みたいなものも妙に心地良いんですよね……

 

 上でも触れた、星宮ゆきな(CV.和氣あず未さん)のソロ曲『ふわりあるたいむ』がその後に続きます。こちらもやっぱりまさか聴けるとは思っていなかった曲で、またフルサイズが配信されたばかりの曲でもありましたから、その感動は大きい。なるほどこの衣装も可愛いな……なんて思っていたらステージにマスコットキャラクターそらまめくんの着ぐるみが現れ、もう何がなんだか分からないけどとにかくエキサイトするオタク。

(和氣さんのTwitterの使い方は天才的だと思う)

 

 まだフルサイズが配信されていないピカピカの新曲だった頃の1st LIVEから、2nd LIVE Bitter編そして3rdと続けて披露されている『Count It Down』は、個人的に8/pLanet!!のライブを象徴する曲のひとつ。続いてこちらも定番曲の『スクールディスコ』が流れだしますが、ここでまた目を疑うようなことが起こりました。『スクールディスコ』のオリジナル歌唱メンバー*6は5人。その中に、『Count It Down』歌唱メンバーのうち2人は含まれていません、にも拘わらずその2人がステージにずっと残っている。そのうえ舞台袖から出てきたメンバーもなんだか1人多い。混乱しているうちにイントロが終わりセリフが始まりました、ハニプラ8人全員揃った『スクールディスコ』特別バージョン。演者とオタクとのかけ合いが元々楽しい曲ですが、いつもと違う特別感がいつも以上に気分を高揚させます。

 『BLUE MOON』は1st LIVEでは最後に、2ndではアンコールで歌われた曲なので、てっきり今回もそういう位置かと思っていたらそれより少し早い意外なタイミング。この曲があればハニプラは無敵だと思える、大切な曲。その後のバンド紹介映像では、バンドメンバーがイラストで表現されているというこれまた新鮮な体験をします。

 

 たしかこの辺でバンドメンバー紹介のMCもあったのですが順番の記憶がかなり曖昧。でも、少し申し訳ないけどこの後に見たものの衝撃を考えたら多少の記憶混濁は勘弁してもらいたいものだと思う。

 スクリーンに次のアニメ映像が流れ始めます。ゲームの舞台である音の杜学園の風景。これは確か寮のメイの部屋だったか、ということは此処から8人の部屋を順に映していく展開かななんて思っていましたが、メイの手が電話に伸びるカットを経てカメラは校外へ。夕暮れの公園のような場所、これもゲームで見たことがある気がする……そこに少しだけ、女の子の紫がかった長い髪が見えました。瞬間、自分の血液が沸騰するか或いは凍り付くのを感じました。この長い映像が、次のたった1曲のためのものであると気付いてしまいました。

 やがて「あのね…」の文字がスクリーンに映し出されます。思わず口を押さえました、まだ曲が始まってもいないのに涙がこぼれそうでした。それは自分が8 beat Story♪を好きになったきっかけみたいな曲、1年以上前からずっと聴きたいと思っていた大好きな曲。そしてまた、3rd LIVE当日に誕生日を迎える社本悠さんと桜木ひなたにとって重要な意味を持つ曲でもありました。

 

 『トキメキの15センチ』。相変わらず惚れ惚れするピアノアレンジ。使い古された表現で恐縮だが、それは一瞬のようにも永遠のようにも感じられる時間でした。声にならない叫びをあげる。社本さんと吉村那奈美さん澤田美晴さんが何と言っても可愛い。最初の6曲のような所謂バンドサウンドとは少し違うが、ドラムのパターンが凝っていたり間奏にギターソロ(原曲とかなり違うことを演っていた気がする)があったりとこれも生バンド映えする。

 社本さんの「あのね…」。たった3音の一言だけでこんなにも心を動かされるというのは、ならでは。頭の中が真っ白になったまま曲が終わる。こんな気持ちになるライブは初めてでした。あれは自分の見た夢、妄想……ではなかったんですよね……?

 

 MCで気持ちを切り替えたのち始まる『君はレモネード』! 2nd LIVEでこそ歌われなかったものの、「ハニプラといえばこれ」という曲のひとつです。待ってましたとばかりにフロアが沸く、抜群に楽しい。歌詞から"こんなに世界輝くんだね"という言葉を引用させていただきます。そしてライブ本編を締めくくる『Rooting for You』は、リリースイベントでは何度か聴いていたものの8人全員揃っての歌唱を見るのは初。応援ソングって実は中々胸に響かないことも多いのですけど、この曲はいつの間にかとても大切な曲になっていました……

 

 アンコール1発目は定番曲『BoyFriend』のこちらも8人バージョン(オリジナル歌唱は5人)。東南アジアはタイで開催された「Thailand Comic Con 2017」で吉岡さんのボイフレが披露されたらしいと聞いたときには、行けなかったことを酷く後悔したものですが、ここで念願が叶いました。1st・2ndとライブ序盤に歌われてきた曲ですが、終盤に聴くのも良い。ここまでで腕がめちゃくちゃ痛くなっているのだが構わずクラップ。

 8 beat Story♪の始まりの曲『ファンタジア』に続いて披露されたのは、当日その場で初めて存在が明かされた全くの新曲『Days』。ライブの変なテンションになっている中でも分かるお洒落なピアノアレンジにまさかと思い、終演後に確認すると編曲は我らがmeta先生。

 『DREAMER』(上のDVD試聴動画で最初に流れる曲)でも似たようなことを思ったのですが、自分みたいに記憶に自信がない身としては、『Days』のサビのオレンジのペンライトを左右に振る振付は、確実にライブを思い出すことができて有難いものです。楽しかったライブが終わってしまう。けれど、こんなに素敵な新曲と、半年後の4th LIVEの発表というとっておきのプレゼントを貰いましたから寂しくはありません。いやぁ素敵な時間だった、良いライブだった、ありがとう8 beat Story♪ありがとう8/pLanet!!……

 

 と、すっかり充たされて終わった気分になっていたところに、何やら再び映像が流れます。新キャラクター・[TYPE_Z] 空乃かなで(CV.大橋彩香さん)の発表。幾らなんでも詰め込み過ぎだ。ばかやろう8 beat Story♪、ずっと付いていくぞ!

 

 8 beat Story♪という作品に触れたり、そのファンと交流(といっても、Twitterでツイートを読んだりいいねを送り合ったりする程度のものだが……)をしたりしていると、音楽との向き合い方というものについて考えさせられることが多いのです。視野が狭く人生経験の浅い自分にとって、8 beat Story♪や8/pLanet!!の音楽とともに過ごす日々は、新鮮な驚きや発見ばかり。3rd LIVEは、まさにそんなエビストを体現するようなライブでした。

 そしてそんな驚きは、きっとこれからも続いていってくれるのだろうと思わされました。根拠はあの日、赤坂BLITZで見たもの。あの日見た、社本悠さん吉井彩実さん岡美咲さん青野菜月さん金魚わかなさん和氣あず未さん吉村那奈美さん澤田美晴さんのとびきりのパフォーマンスと熱い青春の想い。信じるには十分過ぎるものを見せられました。

 

 なんだか今、かけがえのない体験をしているような気がする。そういうわけで次は2018年5月12日、2nd Anniversary 4th LIVE「On the pLaNET!!」。2nd Anniversaryを冠するということで、きっとまた何か驚かせてくれるのだろう。楽しみで仕方がありませんね?

 

(4th LIVEに参加される方は、ライブ前に澤田さんと青野さんのチョクメ!の購読を始めると良いように思う。購読1ヶ月目はお試し期間として無料)

 

 

 

*1:あの日の約束』編曲や『Tiny little letter』作編曲など。

*2:直前に「マイナビBLITZ赤坂」へと名前を変えていたのですが、「赤坂BLITZ」と呼ぶ許可を取っているらしい。しかもマイナビさんが取材に来ているらしい。笑う。

*3:メインと何処かで明言されているわけではなかったと思うが、曲中の歌唱パート分けやジャケットイラスト、ライブでの立ち位置からして吉岡さん・月がメインみたいなものと言っていいと思う。あの4分間、赤坂BLITZの主役は間違いなく吉岡さんでした。

*4:毎回8/pLanet!!の衣装を担当してくださっている。

*5:吉井さんのブログには「吉井さん呼びはあまり好みじゃない」と書かれているのですが、自分のようなキモオタ男には他の呼び方はハードルが高過ぎるので、もう少しだけ待ってほしい……

*6:8/pLanet!!の楽曲は、8人全員で歌うものよりも2~5人の選抜メンバーで歌われるものが多い。